舞台「四月の霊」
福岡公演を終えた。
稽古、本番という約10日の福岡での生活。
とても刺激的な時間だった。
「終わりという時は、始めを思い出す。」
と、
舞台を終えると、
いつも思うが、
稽古の始めの頃を思い出す。
あの始まりの時に作った、自分の理想を超えられたか。
終わった今、
それを考える。
この作品での自分の役割を果たせたかは、
僕自身が決める事ではないが、
自己評価は当然する。
自分自身が満足いくものを見せる、
と思ってやるきるが、
当然100%の満足いくものが出来たと思える事は、
ほぼない。
だから面白いとも言えるのかもしれないが。
今回の作品は、
男一人。
僕以外のキャストは、全て女優。
その中で、
自分の芝居をどうとけ込ませ違和感をなくし、
作品の力になれるか。
そんな事を思っていたが、
終わった今思うことは、
自分だけの力ではどうもならないという事。
演出家、全キャストと作り上げることが一番大事なことだな、
と改めて思わせてもらった。
こういう環境だからこそ思った事、
たくさんあった。
それは、
福岡の地で稽古し、公演をするということも同じ。
いつもとは違ったものを感じれた事は、
とても大きな収穫だった。