top of page

あの頃

  • 執筆者の写真: zushimitsuhiro
    zushimitsuhiro
  • 2019年5月22日
  • 読了時間: 1分

舞台『四月の霊』福岡公演、

場当たり、ゲネを終えた。

劇場が中洲の近くという事もあり、

中洲を歩いて、

ホテルまで歩いて帰っている。

15、6年前、

確かに僕はここを歩いていた。

大学生の時、

親父の単身赴任先の福岡に、

夏休みを利用して3年連続で来ていた。

この時の俺は、

自主映画を始め、夢中になり、

すでに役者を志し、卒業後は東京へ行くことを決めていた。

その仲間と福岡に来た事もあった。

親父の車で、

柳川や、熊本の阿蘇、

北九州にも足を運んだ。

仲間とお金を出し合い買ったビデオカメラで、

その旅を撮影しながら。

熊本の阿蘇にある『大観峰』

夜景が綺麗で有名な場所。

ここで、

仲間と自分の夢を語り合ったのはよく覚えている。

若気の至り、ってやつ。

役者で売れる、

そんななんの根拠もない自信、

ちっぽけな覚悟だけがあったあの頃。

あれから、

15、6年が経ち、

今こうして俺は福岡に来て、

同じ街を歩いている。

なんの根拠もない自信だけだったあの若者が、

今、

劇場で芝居を終え、

同じ街を歩いている。

ほんの少しだけ、

まだまだ少しだけだが、

自信の根拠を持ってこの街を歩いている。

その自信、覚悟を、

明日から開幕の「四月の霊」で、

素敵なキャスト、スタッフと共に、

全力で見せたいと思う。

舞台「四月の霊」

いよいよ明日より開幕。


 
 
 

最新記事

すべて表示

Comentarios


Copyright (C) Mitsuhiro Zushi official website. All Rights Reserved.

bottom of page